「浜子隧道」紹介看板設置 廃線の国鉄川俣線、唯一のトンネル

 
住民有志が設置した「浜子隧道」を紹介する看板

 国鉄川俣線を忘れない―。福島市松川町沼袋字浜子に、同線の唯一のトンネル「浜子隧道(ずいどう)」を紹介する看板がある。廃線から約50年を前に、地区の歴史を残し、地域おこしにつなげたいと住民有志が設置した。

 同市の松川駅から同市飯野町を経て川俣町を結ぶ12.2キロの区間にあった路線。1926(大正15)年に開通し戦時中の休業を挟んで72(昭和47)年まで運行された。沿線の乗客や特産の絹を運んだが、最後は赤字路線となった。

 看板は近所の熊坂勇さん(72)が企画し、別の住民も協力し完成させた。浜子隧道は片側は埋められたが、松川駅側は往時のまま。熊坂さんは「子どもの頃から見ていた光景を残したかった。せっかくだから隧道を何かに活用できないか」と思案している。