国内初、大腸CT使い憩室調査 会津医療センター研究グループ

 

 福島医大会津医療センターの研究グループは、コンピューター断層撮影法(CT)検査で撮影した大腸の画像を使い、大腸憩室の分布や頻度を世代ごとに調べる研究を行った。センターによると、大腸憩室の研究は内視鏡を使うのがほとんどで、大腸CTを使った大規模な研究は国内初という。

 大腸憩室は、大腸壁の一部にできる小さく袋状に突き出した部分。研究では、大腸腫瘍に関する別の研究で登録された1181人分の大腸CTのデータを解析。その結果、568人(48.1%)に1個以上の大腸憩室があった。単純比較はできないものの、内視鏡によるこれまでの研究では、大腸憩室がある人の割合は20~25%と考えられていたという。研究に当たった同センター大腸肛門外科の五十畑則之准教授(46)は「大腸CTを使うことで正確なデータが得られたと考えられる」としている。

 研究ではこのほか、若年層で右側に多い憩室が、高齢になるにつれて左側にもできることや、S状結腸に6個以上の憩室がある人は、憩室がない人に比べて大腸が短いことを確認した。

 研究には五十畑准教授、遠藤俊吾教授(61)らのグループが取り組んだ。グループは、大腸CTでは腸管外に出た憩室を任意の方向から観察できることに着目。腸の内側から観察する内視鏡より正確に憩室を評価できると考えた。

 五十畑准教授は「世代ごとに大腸憩室の頻度、分布を評価できたのは非常に有益。今後は大腸憩室と腹部症状、排便習慣などの関連についても研究したい」と話している。

 研究成果は、英文誌「ワールド・ジャーナル・オブ・ガストローンエントロロジー」に掲載された。