セイウチの仲間の化石発見 塙、まとまった状態は珍しく

 
塙町で見つかった鰭脚類の化石

 福島県立博物館(会津若松市)主任学芸員の猪瀬弘瑛(ひろあき)さん(38)らの研究グループは、塙町でセイウチなどの仲間「鰭脚(ききゃく)類」の骨の化石を見つけた。同館が18日、発表した。胴体の骨格がまとまった状態で見つかっており、鰭脚類の進化の過程を解き明かすことにつながる可能性があるという。

 猪瀬さんによると、研究グループは昨年7月、塙町西河内の採掘場で、約1千万年前の地層から化石約40個を見つけた。その後の分析で、あばら骨の断面が三角形だったことから、鰭脚類の化石だと突き止めた。鰭脚類の化石は県内の地層からも見つかっているが、まとまった状態で見つかることは少なく、詳しい研究は進んでいないという。

 塙町周辺は、約1千万年前には海だったと考えられており、同じ地層からはクジラの化石も見つかっている。猪瀬さんは「クジラはプランクトンを食べるが、鰭脚類は魚を食べるため、町周辺の海に多くの生き物がすんでいた可能性が高い」との見方を示している。

 鰭脚類の化石はクジラの化石と並べて、24日~9月26日に同館で開かれるポイント展「発見!ハナワクジラ」で展示する。

 問い合わせは同館(電話0242・28・6000)へ。