福島ユナイテッドけん責処分 コロナ公式検査受けず選手出場

 

 Jリーグは18日、J3福島ユナイテッドFCが新型コロナウイルスの公式検査で陰性判定を受けていない選手を公式戦に出場させたとしてけん責処分とし、第8節ヴァンラーレ八戸戦(5月16日)の試合結果を2―0から0―3とすると発表した。リーグによると勝ち点に影響する処分は初めてで、福島の順位は2位から6位に下がった。

 Jリーグによると、選手のエントリーに関する規定では公式検査で陰性判定を受ける必要があったにもかかわらず、未受検で出場資格のなかった選手1人を出場させた―としている。

 福島ユナイテッドFCを運営するAC福島ユナイテッドによると、同クラブでは4月21日に新型コロナのクラスター(感染者集団)が発生。同29日に公式検査が行われたが、該当の選手は隔離中で受検できず、試合のエントリー可能者リストに記載されなかった。この選手はその後、保健所によるPCR検査やクラブ独自の抗原検査で陰性の判定を受けた。試合当日、試合の最高責任者であるマッチコミッショナーが、陰性判定を証明できることを理由にエントリー可能者リストに記載がなくてもエントリーすることを認めたため、選手は試合に出場したという。

 「不適当」Jリーグに意見書

 今月3日にJリーグ規律委員会から処分に関する通知が届いたことを受け、クラブは▽選手の出場はマッチコミッショナーの認可に基づく判断▽誤ったエントリー可能者リストを提出したわけではなく、不正出場には当たらない―などと指摘、処分は不適当との意見書を提出した。Jリーグはこのマッチコミッショナーについても期限を定めず、試合の割り当てを停止する処分とした。

 オンラインで同日会見した同社の鈴木勇人社長は、不服申立委員会に意見を申し立てる機会があるとした上で「自分たちの起こした内容を反省しつつ、コロナ禍の混乱もあった。もう一度発言の機会があればありがたい」と求めた。