会津美里・法用寺の立像搬出 10月から東京国立博物館特別展

 
木造金剛力士立像の搬出作業を行う関係者

 会津美里町の法用寺にある国指定重要文化財の木造金剛力士立像が、東京国立博物館で10月から開催される特別展「最澄と天台宗のすべて」に出展される。法用寺によると、出展されるのは県内で唯一。18日、搬出作業が行われた。

 平安時代に造られた高さ2メートル超の仁王像で、阿吽(あうん)の2体からなる。ケヤキの一木造りで装飾が少なく控えめだが、たくましい姿が特徴。同寺によると、展示のために寺から持ち出すのは3回目。通常、立像は保存と防犯のため観音堂内に安置されている。

 特別展は、読売新聞社などの主催で、天台宗の開祖・最澄の没後1200年を記念し東京、京都、九州の3国立博物館で開催される。天台宗の総本山である比叡山延暦寺をはじめ、全国各地の天台宗寺院が所有する貴重な国宝、文化財などが一堂に会する。法用寺の立像は、東京会場で10月12日~11月21日に展示される。

 搬出作業では、担当者が立像2体を緩衝材で丁寧に包み、クレーンを使ってトラックに積み込んだ。高宮明美(みょうみ)住職は「新型コロナウイルス感染症の影響で観光産業が落ち込んでいるが、仏都会津の発信につながればうれしい」と話した。