福島県産米、放射性物質の抽出検査開始 郡山・県農業総合センター

 
ゲルマニウム半導体検出器で早場米の玄米を検査する県農業総合センターの職員

 県は20日、郡山市の県農業総合センターで、本年産の県産米の放射性物質を調べる抽出検査を始めた。抽出検査は昨年に続き2年目で、収穫時期が早い「早場米」から集中的に検査する。

 同日は、本宮市旧岩根村産の「五百川」を検査する様子が報道陣に公開された。職員は、1キロずつの玄米が入った袋の表面線量を放射線測定器(サーベイメーター)で測定した後、ゲルマニウム半導体検出器で約10分かけて検査した。

 抽出検査は、原発事故で避難指示が出るなどした12市町村以外の地域を対象としている。検査の区分けは、1950年当時にあった357の旧市町村を単位とする。避難指示などが出された12市町村では、全量全袋を検査する。

 県産米の検査を巡っては、2015(平成27)年産以降、検査した全てのコメで放射性セシウムが基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回ってきたことから、県が全量全袋検査を緩和、昨年から抽出検査に切り替えた。昨年の抽出検査でも、基準値を超える値は検出されていない。