福島市の感染状況注視 新型コロナ、重点措置阻止へ県と市連携

 

 いわき市に続き、郡山市でもまん延防止等重点措置の適用が決まった。内堀雅雄知事は20日の臨時記者会見で、県内の感染状況について「これまでで最もステージ4(爆発的な感染拡大)に近づきつつある」と危惧し、両市に次いで感染が拡大する福島市の状況を注視していく考えを示した。

 県は7月下旬から中核市3市で独自の集中対策を実施してきた。その後の感染状況について、内堀知事は「いったん感染者が減少する傾向にあったが、夏休みが本格化し、人流が活発化した」と分析。福島市も人口10万人当たりの新規感染者数がステージ4の水準に入っており「重点措置の対象にならないよう、市と連携しながら県独自対策で月末に向けて取り組んでいく」と述べた。クラスター(感染者集団)が発生しているほかの自治体の状況も注視するとした。

 また、感染急拡大に伴い増加する自宅療養について、確保病床の増床を踏まえ「体調に変調、異常があった場合に入院していただくことが可能」と強調。現在337室を確保している宿泊療養施設については、大幅に拡充する方向で調整しているとし、「手厚い入院体制を堅持していく」と述べた。

 県アドバイザーの仲村究福島医大准教授は20日の県感染症対策本部員会議で「県内で発生しているクラスターは飲食を起点としてさまざまにつながっている」と指摘。ワクチン接種後に陽性となる「ブレークスルー感染」の発生にも懸念を示し、全世代でのワクチン接種と個人レベルでの感染対策の徹底を求めた。