福島県、帰省起因感染目立つ 新型コロナ、職場クラスター多発

 

 県は20日の県感染症対策本部員会議で、県内で確認された新型コロナウイルスの感染事例を示した。お盆期間中の親戚間の集まりや帰省をきっかけとした感染に加え、職場でクラスター(感染者集団)が多発したとして、感染対策の徹底を強く呼び掛けた。県は31日までの非常事態宣言期間中、旅行・帰省の原則中止や延期を求めている。

 お盆や葬儀など親族が集まった場での会食で感染し、その後、家族や知人、職場の同僚に拡大したケースがあった。無症状で県外から帰省して発症し家族にうつしたり、友人と会食やバーベキューをして感染が拡大した例も確認された。

 職場では、鼻水など軽い症状が出ていたものの、感染者との接触に覚えがなかったため出勤し、事業所クラスターに発展した。今月、県内で確認されたクラスター27件のうち、12件が職場に由来している。

 県は県内事業者に、政府が改定した「基本的対処方針」に基づき、「出勤者数の7割削減」を求めている。内堀雅雄知事は20日の臨時記者会見で「現実的には難しいという指摘がある。時差勤務や分散勤務、食事をする際は距離を取るなどを徹底してもらえれば、間違いなく変異株への一定の対策は可能だ」として、実践可能な取り組みの実施を求めた。