「まん延防止」に陣営苦慮 いわき市長選、告示まで1週間

 

 任期満了に伴い29日告示、9月5日投開票で行われるいわき市長選は22日で告示まで1週間となった。現新4人が出馬を表明しており、選挙戦の構図がほぼ固まっている。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大により、同市には人流を抑えるためのまん延防止等重点措置が適用されている状況だ。各陣営は、感染拡大防止を最優先にしながら、政策や候補者の人柄をアピールしようと苦心している。

 これまでに出馬を表明しているのは、現職の清水敏男氏(57)=2期、いずれも新人で元文部科学省室長の内田広之氏(49)、前常磐共同ガス社長の猪狩謙二氏(59)、元衆院議員の宇佐美登氏(54)。各陣営は「密」になる総決起大会を取りやめ、街頭での訴えを中心とするようかじを切った。しかし、従来の選挙のようにはいかない。

 ある陣営の幹部は「大規模商業施設の入場制限などで人の動きが少なくなっているのを肌で感じる」とこぼす。多くの人に政策を訴えたい気持ちはやまやまだが、頼みの綱の街頭演説でも事前告知せず、その場に居合わせた有権者に政策を訴える日々だ。「選挙のムードも整わず、投票率の低下も心配だ」と危惧する。

 会員制交流サイト(SNS)による情報発信も、対面を避けながら有権者につながる手段として活発に行われている。「空中戦」と指摘されることもあるが、それぞれにホームページの刷新や動画配信など、あの手この手を尽くしている。

 市選管は、各投票所の感染症対策の準備を進める。窓口に飛沫(ひまつ)防止フィルムを設置し、記載台の消毒も徹底する構えだ。担当者は「投票は不要不急に当たらない」として、投票率が下がらないよう啓発活動を展開する。

 6月1日現在の選挙人名簿登録者数は計26万9960人(男性13万2058人、女性13万7902人)。