福島・斎藤さん、院展特待に推挙 震災以降、県内の風景画題

 
斎藤さんの入選作品「雪解の安達太良山」

 日本画の公募展覧会「再興第106回院展」で、県美術家連盟顧問の斎藤勝正さん(77)=福島市=が12年連続20度目の入選を果たし、特待に推挙された。斎藤さんの院展入選は春と合わせ38度目。主催の日本美術院が21日、発表した。

 斎藤さんの入選作は「雪解(ゆきげ)の安達太良山(あだたらさん)」。安達太良山の雪解けと、東日本大震災からの復興に向けて歩みを進める本県の姿を重ねたという。震災以降、本県の風景に画題を絞った斎藤さん。「福島の豊かな自然を全国に発信したい」と制作に打ち込んできた。

 いつしか院展関係者らから「福島の観光大使」と評されるようになり、「だいぶ浸透してきた。貢献できたかな」と手応えを感じている。

 入賞こそ逃したものの「特待は一つの目標。横山大観の名を冠した、最高賞の大観賞を目指し精進したい」と力を込める。

 斎藤さんのほか本県関係では、会津若松市出身の高橋俊子さん(鳥取県)、同市出身の宮里瑞穂さん(千葉県)、福島と相馬の両市にゆかりがある高田峻典さん(千葉県)、棚倉町ゆかりの藁谷剛巳(たけみ)さん(千葉県)が入選した。

 同展は9月1~17日、東京・上野の東京都美術館で開かれる。