「時短正社員制度」を導入 白河・物流業の昇栄、1日6時間勤務

 
時短正社員制度を導入した昇栄で働く従業員

 育児や介護などで継続的な就業が難しい人がいる中、安定した雇用を目指そうと、物流業の昇栄(白河市)は週休3日や、1日の勤務時間を短くした「時短正社員制度」を導入した。同社は「従業員の事情に合わせた時間に働いてもらうことで、持続可能な物流業を実現し、社会に貢献したい」と新たな試みに力を入れる。

 人事課長の平山智昭さん(49)は「仕事を探す上で、物流が選択肢の一つになれば」と導入の理由を明かす。介護や出産を理由に勤続10年以上の中堅やベテランが辞めるケースが社内であった。平山さんは「労働時間を理由にノウハウを持つ従業員が辞めてしまうのは、従業員にとっても、会社にとってもマイナスになる」と頭を悩ませていた。

 勤務する約350人の従業員のうち男性が約8割に上る。「物流業は力仕事で男性のイメージが強いかもしれない」と平山さんはその理由を説明するが、IT化や機械化が進んだことで女性も無理なく働くことができるようになったという。

 時短正社員制度を提案したのは東京都内の企業で働いていた経験のある専務の山崎慎二さん(39)。多様な働き方を取り入れたいと週休3日、1日7時間勤務、1日6時間勤務の三つを設けた。給料は時給制で、社会保険やボーナスなどは正社員と同じ待遇だ。山崎さんは「多様な雇用形態を取り入れる前例をつくり、業界や社会全体の人材不足を解決するきっかけになってほしい」と期待している。