県都にも暗い影...肩落とす飲食関係者 福島市まん延防止適用へ

 
「コロナ感染拡大防止のためなら仕方がない」と要請を受け入れる考えの香野さん=23日午後、福島市

 いわき、郡山両市に続き、福島市でも26日からまん延防止等重点措置が適用されることが決まった。酒類の提供は終日自粛を求められ、県都で酒を提供する飲食店関係者は「いつまで我慢すればいいのか」と収束が見えない日々に肩を落とす。23日から措置の適用が始まった郡山市では、混雑防止などを求められる大規模商業施設の従業員らが利用者への周知を進めた。

 同市のパセナカmisse(ミッセ)に店舗を構えるうまか亭乙姫。店長を務める香野仁さん(40)は要請に従い、酒類の提供を自粛して食事のみで営業を続ける考えを示す。売り上げへの影響は大きく、店としては痛手だが「コロナ感染拡大防止のためなら仕方がない」。

 ただ、行政へは注文も。「(一刻でも早い収束のためには)もう少し厳しい措置も必要なのでは」と対応を求める。

 同市の居酒屋「tori・com(トリコム)」ではお盆以降の客は2組ほど。店長の阿部正史さん(39)は人出の少なさを痛感している。「いつまで続くのか」と不安を募らせていた直後の酒類の提供自粛要請に「店を開ける意味がない」と肩を落とす。

 要請が明けるまでは休業し、デリバリーのみ対応するという。「いつになればお客さんにお酒を楽しみながらのんびりしてもらえる日が来るのか」。出口の見えない日々に不安な表情を見せた。

 市民の反応はさまざまだ。JR福島駅前で買い物をしていた男性(81)は「お店でお酒が飲めなくなるのは寂しいが仕方がない。少しでも感染者数が減ってくれれば」と前を向いた。同市の会社員(22)は「コロナがここまで長引くとは思っていなかった。適用されてもされなくても、対策しながらの生活は変わらない」と話した。