福島市長「学校への波及防ぐ」 まん延防止要請、感染の連鎖抑制

 

 「若者の感染が増えている。新学期を迎えた学校に波及するのを防がなければならない」。木幡浩福島市長は23日、市役所で開いた市新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、県にまん延防止等重点措置を要請した理由をそう語った。

 直近1週間の10万人当たりの新規陽性者数は38.36人。いわき、郡山両市の重点措置要請時と比べて少ないが、学校再開に伴う感染拡大を防ぎたいという思いがあった。木幡市長は会議で「いわき、郡山と比べ、ちょっと早いタイミングかもしれないが、人の動きを止めて感染の連鎖を抑えるという強い気持ちで重点措置を要請する」と強調した。

 若者の感染拡大と併せて懸念するのは、県による営業時間短縮要請に従わない飲食店を起点に感染が広がっていることだ。中川昭生市保健所長は要請に従わない飲食店が市内に20店舗程度あるとし「今後また、時短に応じない飲食店でクラスター(感染者集団)が発生する可能性は否定できない」と危機感をあらわにした。

 感染力が強いデルタ株に急速に置き換わっていることに加え、県外への移動や市内への帰省、通常会う人以外の人との接触など、お盆特有の理由による感染も急拡大の一因となっている。市によると、お盆特有の理由による今月の感染者は111人に上る。

 医療提供体制では、確保病床の使用率など三つの指標がステージ4(爆発的感染拡大)に達しており、中川所長は「まん延状態に向かっている段階には至っていないが、予防的措置として強い対応をすべき状況だ」と重点措置適用の必要性を指摘した。