組織委にモモとナシ JAグループ福島贈呈、東京パラ開幕前に

 
橋本会長(左から4人目)に県産のモモとナシを贈った菅野会長(同3人目)と亀岡復興副大臣(同5人目)ら

 24日開幕の東京パラリンピックを前に、JAグループ福島は23日、県産のモモとナシを大会組織委員会に贈った。9月5日までの大会期間中に、旬のモモとナシを150キロずつ届ける計画で、組織委が各国・地域のパラ関係者に振る舞う方向で調整を進めている。

 東日本震災と東京電力福島第1原発事故から10年を経て迎えた東京五輪では、新型コロナウイルス感染拡大で県産農産物のおいしさと安全性を世界に紹介する機会がほとんど失われた。

 しかし、ソフトボールの米国代表監督らが「福島のモモはデリシャス(おいしい)」と絶賛したことが報道や会員制交流サイト(SNS)を通じて国内外に広まり、大きな反響を呼んだ。

 このため、JAグループ福島は「風評払拭(ふっしょく)に向け、パラの場も発信に生かしたい」と復興庁に要請し、組織委の協力につながった。

 JA福島五連の菅野孝志会長と県内5JAの代表、亀岡偉民復興副大臣(衆院比例東北)が23日、都内の組織委を訪れ、橋本聖子会長にモモ「川中島白桃」とナシ「幸水」を手渡した。

 会談後に取材に答えた亀岡氏によると、橋本会長は試食し「すごくおいしい。多くの関係者に食べてもらい、復興のお手伝いをしたい」と述べたという。菅野会長は「選手、監督からの『デリシャス』という言葉が世界へ発信する大きな力になった。この機会を活用し、福島の10年の闘いの成果を伝えたい」と期待した。