福島県内デルタ株93% 新規74人感染、まん延防止適用3市で猛威

 

 県は24日、県内で新たに74人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。23日に陽性と判明した。県内の感染確認は延べ8148人。感染力の強い変異株「デルタ株」の可能性が高い「L452R」変異の検出率は93.5%に達し、県は「県内のウイルスのほとんどがデルタ株に置き換わった」との認識を示した。

 県によると、16~22日の陽性判明者のうち443件を検査したところ、414件がL452R変異で、前週(9~15日)に比べて7.1ポイント上昇した。検出率は県衛生研究所が86.6%だった一方、いわき市保健所が97.8%、福島市保健所が96.4%、郡山市保健所が90.3%と9割を超え、まん延防止等重点措置適用の3市で猛威を振るう状況が浮き彫りとなった。ゲノム解析で種別が特定できているL452R変異は全てデルタ株で、新たに30件を確認し計118件となった。

 23日現在の病床使用率は56.2%、直近1週間(17~23日)の人口10万人当たりの新規陽性者数は37.54人、療養者数は57.26人といずれもステージ4(爆発的な感染拡大)の水準。療養者のうち医療機関に入院できている人の割合を示す「入院率」は33.9%と過去最低を更新、重症者用病床使用率(36.7%)、PCR陽性率(5.6%)とともにステージ3(感染者の急増)の水準にある。

 74人の内訳はいわき市33人、福島市18人、郡山市と須賀川市が各5人、相馬市と本宮市が各3人、三春町が2人、会津若松市、二本松市、伊達市、会津坂下町、神奈川県が各1人。24人の感染経路が不明となっている。

 クラスター(感染者集団)が発生したいわき市の福島労災病院で新たに患者1人の陽性が判明し、計36人に拡大。福島市の飲食店「気分屋酒場」では従業員1人の感染が確認され、計13人となった。

 23日現在の入院者数は重症18人を含む358人。重症者はいずれも60代以下で、県は高齢者のワクチン接種の効果を示す一方、若い世代への感染防止対策の徹底を求めている。

 115人が宿泊療養中で、過去最多に並ぶ486人が自宅療養しており、98人が療養先調整中。23日までに40人が退院、14人が宿泊療養施設を退所し、28人の自宅療養が解除された。

■福島県内の新型コロナウイルス発生状況(福島県HP)