東京パラ開幕 161の国・地域、最多4403人参加

 
東京パラリンピックの開会式で、旗手の岩渕幸洋(手前左)と谷真海を先頭に入場行進する日本選手団=24日夜、国立競技場

 第16回夏季パラリンピック東京大会は24日、東京・国立競技場で開会式が行われ、開幕した。東京、千葉、埼玉、静岡の全会場で原則無観客開催になる。1964年の第2回大会以来、57年ぶりとなる東京開催。同じ都市で2度目の夏季大会が開かれるのは初めて。大会には161の国・地域と難民選手団を合わせ、史上最多4403人の選手が参加。競技は25日に始まり、22競技539種目が9月5日まで行われる。

「共生」照らす光願う

 東京パラリンピックが開幕した。新型コロナウイルスは障害者スポーツにも暗い影を落とし、今大会も感染対策のため五輪に続き無観客での開催。それでも、パラリンピックが共生社会への道のりを照らす光となるよう願う。

 東京での開催は57年ぶり2回目。前回の東京大会開催時と比べると、県内では障害者を含めた全ての人のための「ユニバーサルデザイン」によるまちづくりが進み、全ての人が支え合う「心のバリアフリー」といった言葉も浸透しつつある。

 しかし、県内の障害者スポーツの競技人口は、1995(平成7)年ごろをピークに横ばいの状態が続く。背景には、競技者の高齢化や障害の重度・重複化、東日本大震災などの影響があるとみられている。新型コロナの感染拡大で、パラスポーツ界では感染防止のため練習は制限され、多くの大会も中止に。選手の競技離れや、子どもたちがパラスポーツや障害について理解する機会が奪われることを懸念する声も聞かれる。

 今大会の開会式は「WE HAVE WINGS(私たちには翼がある)」がコンセプト。片翼の飛行機役の車いすに乗った少女が勇気を出して飛び立つ演出が、さまざまな困難を乗り越え、世界の舞台にたどり着いたパラアスリートたちの姿に重なった。13日間に及ぶ大会。パラアスリートが大きく翼を広げて自分の限界に挑戦する姿から、障害がある人も、ない人も自分らしく羽ばたける社会の在り方を考えたい。(阿部二千翔)