只見線と会津元気に 新潟・福島豪雨10年シンポ、魅力発信確認

 
豪雨災害から10年の節目となり、JR只見線の全線再開通を見据え奥会津の魅力発信について意見を交わしたシンポジウム

 会津に甚大な被害をもたらした2011(平成23)年7月の新潟・福島豪雨を振り返り、一部区間が不通となっているJR只見線と奥会津の魅力を語り合うシンポジウムが25日、会津若松市で開かれた。来年中を予定している只見線の全線再開通を踏まえ、会津地方の魅力を発信し続けていくことの大切さを訴えた。

 県会津地方振興局など会津の県の出先機関が主催した。冒頭、内堀雅雄知事があいさつし、只見線について「全線再開通が最終目標ではない。回復させることと並行して会津地域が元気なるようにしていくことが大切」と述べた。

 会津大短期大学部の高橋延昌准教授が進行役を務め、奥会津郷土写真家の星賢孝さん、只見線地域コーディネーターの酒井治子さんら5人がパネリストとして参加した。高橋准教授は地域の宝の掘り起こし・磨き上げ・情報発信、会津17市町村の連携などをテーマに設定し、パネリストが意見を発表した。

 酒井さんは、観光PRに携わってきた経験を踏まえ「新しいことに取り組むことも大事だが、これまでやってきたことを継続することが大切だと感じている」とした。星さんは磐梯山の写真撮影を一例に挙げ、山が映り込む池を造ることで写真愛好家が集まる場所ができると提案し「知恵を絞れば新しい観光スポットが生まれる」と会津17市町村連携の重要性を説いた。

 高橋准教授が総括し「今回復旧する区間は、高齢化が進み乗客が少ない所。そういった区間の復旧は全国から注目される」と指摘した。その上で「復旧が伝説として伝わり、奥会津や県の取り組みが発信できる機会になる」と期待を込めた。

 シンポジウムは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため一般公開せず、オンライン生配信を行った。