新型コロナ下、福島県の観光客2015万人減 震災以来の落ち込み

 

 県は25日、2020年に本県を訪れた観光客数は3619万1000人だったと発表した。19年に比べて2015万3000人の減で、新型コロナウイルス感染拡大による行事やイベントの中止、規模縮小などが影響したとみられる。本県の観光客数が3000万人台に落ち込んだのは、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故が発生した11年以来で、改めて観光面への打撃の大きさが浮き彫りになった。

 原発事故の風評などで大幅に減った観光客は年を追うごとに回復し、19年は5634万4000人となった。震災前の10年の水準に近づき、「観光復興」が期待されていた際の感染流行となった。20年は移動制限などが響き、県内7地域全てで大幅に減少。前年からの減少幅は35.8%と、11年当時(38.4%)と同水準だった。

 観光施設別にみると、磐梯吾妻スカイラインなど一部を除き、大半で観光客数が減った。中でも、福島わらじまつりや郡山うねめまつり、須賀川市釈迦堂川花火大会など、19年は30万人台の入り込み数があった祭事は軒並み中止になった。

 観光客数を種目別にみると、道の駅などを含む「その他」が1179万7000人と最も多く、「歴史・文化」が605万8000人、「スポーツ・レクリエーション」が586万7000人と続いた。

 20年に始まった観光支援事業「Go To トラベル」や「県民割」についても、現在は再開を見通せていない状況になっており、県内観光業者をとりまく環境は厳しくなっている。