「うねめ伝説」と万葉集考察 郡山郷土史研究の七海さん、新著出版

 
出版した「安積采女と万葉集」を手にする七海さん

 全国歴史研究会会員で、郡山市の郷土史などを研究している郡山文化協会理事の七海晧奘(こうそう)さん(79)は今月、新著「安積采女(うねめ)と万葉集」を歴史春秋社から出版した。これまでの研究の集大成と位置付けており、「歴史の壮大なロマンに触れてもらえればうれしい」と話している。

 同市に伝わる「うねめ伝説」と、同伝説にまつわる「あさかやまの歌」が収録された万葉集について深く考察した一冊。七海さんは「うねめまつりの規模が大幅に縮小された今年だからこそ、地元の誇るべき文化に改めて関心を持ってもらえるきっかけになれば」と願っている。

 七海さんは「万葉集は(編さんしたとされる)大伴家持による奈良・天平時代の歴史書・叙事詩だった」との視点から、研究を進めている。2017(平成29)年9月からは、万葉集に収録されている全ての歌とその解釈を順次、自身のフェイスブックに投稿するなど、万葉集の魅力を広く知ってもらうための活動も続けている。

 新著には、元郡山文化協会長の故今泉正顕さんの遺稿「知られざる悲劇の万葉歌人・大伴家持」も収めた。また、2008年に紫香楽(しがらき)宮跡(滋賀県甲賀市)で「あさかやまの歌」の木簡を発見した栄原永遠男さん(大阪歴史博物館名誉館長)も寄稿した。同書は定価1600円(税別)で、各書店で販売している。