白河出身の教諭作曲「KACHIKO」2位、日本音楽コンクール

 
日本音楽コンクールの作曲部門で2位入賞を果たした伊藤さん

 作曲家の登竜門とされる「第90回日本音楽コンクール」の作曲部門で、白河市出身の伊藤巧真さん(34)=千葉・幕張総合高音楽教諭=が2位に入った。伊藤さんは「生徒との日常を作曲に反映できた」と手応えを語った。

 伊藤さんの入賞作品は「KACHIKO(カチコ)」。仏教に帰依、その美しさで知られる古代の皇后・橘嘉智子(たちばなのかちこ)に着想を得て「絶世の美女もやがて朽ちていく、無常観を追求した」という。曲には琵琶や琴などの和楽器に加え、打楽器やピアノ、女声を採用。ピアノ線に竹や消しゴムを挟んでノイズを交えたり、あえてリズムをずらすなどの「遊び心」を取り入れた。

 「生徒に教えている音楽とは真逆の曲」と笑う伊藤さん。「部活動と受験に励む生徒に、教諭の仕事とやりたいことを両立させる姿を示したかった」と明かす。音楽教諭は「ライフワーク」といい、作曲の経験を通じて「音楽にはさまざまな表現があることを生徒に伝えたい」と語った。

 コンクールは毎日新聞社、NHKの主催。同部門には全国から室内楽曲43作品の応募があった。審査結果は20日、コンクール事務局が発表した。