福島県独自対策延長へ 広範囲感染踏まえ、新たに88人感染確認

 
新型コロナウイルス感染を確認した人数

 県は26日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け県内56市町村で実施している「県独自対策」の期限を今月末から延長する方向で最終調整に入った。同日には新たに88人の感染が確認され、今月の感染者数は月別最多だった5月(1179人)の倍以上となる2499人に達した。月内の感染も県内42市町村の広範囲に及び、福島市は26日からまん延防止等重点措置の対象となった。県はこれらの事情を踏まえ、27日の県感染症対策本部員会議で期限延長を判断するとみられる。

 県独自対策は、まん延防止等重点措置が9月12日まで適用されるいわき、郡山、福島3市を除く56市町村で行われている。酒類を提供する飲食店などに午後8時以降の営業自粛を要請し、県民に不要不急の外出自粛を求めている。ただ、25日現在の病床使用率は55.1%で、直近1週間の人口10万人当たりの新規陽性者数(35.97人)、療養者数(55.90人)とともに依然としてステージ4(爆発的な感染拡大)の水準にあり、県内の感染状況は改善していない。

 また、感染力の強いデルタ株の影響で全国でも感染拡大が続き、緊急事態宣言の対象地域は茨城や栃木、宮城など隣県に及んでいる。こうした状況から、県は全県での対策を継続する必要があると判断したとみられる。

 26日に発表した88人は、25日に陽性と判明。県内の感染確認数は延べ8331人となった。内訳は郡山市23人、いわき市21人、福島市11人、須賀川市8人、本宮市7人、猪苗代町5人、白河市3人、鏡石町2人、会津若松、相馬、二本松、田村、伊達、北塩原、矢吹の各市町村が1人、県外1人。32人の感染経路が分かっていない。

 25日現在の入院者数は重症18人を含む351人で、115人が宿泊療養、464人が自宅療養している。102人は療養先調整中。

 月別感染者数いわき1000人超

 これにより、今月のいわき市の感染者数は1007人に上り、月別感染者数が単独市町村で初めて千人を超えた。

 同市では8日にまん延防止等重点措置が適用された後も1日の感染者数が40~50人台で推移。お盆明けごろからは徐々に減少しているが、直近1週間の10万人当たりの新規陽性者数は49.38人と依然高い水準にある。

 また、クラスター(感染者集団)が発生した福島市の飲食店「気分屋酒場」で利用客1人の感染が分かり計15人、いわき市の事業所(県内124件目)でも従業員1人の感染で計8人に拡大した。

 25日までに51人が退院し、15人が宿泊療養施設を退所、37人の自宅療養が解除された。

■福島県内の新型コロナウイルス発生状況(福島県HP)