「からむし織」励み山村生活3カ月 昭和村で県外出身の織姫3人

 
カラムシの繊維で糸作りに励む岡井さん(左)と吉村さん

 昭和村の伝統文化「からむし織」に従事する本年度のからむし織体験生(織姫)が、村内で織姫として生活を始め3カ月が過ぎた。伝統織物の上布の原料となるカラムシの発芽をそろえ、成長が均一になるようにする「からむし焼き」や、刈り取ったカラムシから繊維を取り出す「からむし引き」のほか、夏野菜作りを体験するなど山村生活を楽しんでいる。

 25日には、同村のからむし会館で28期生の岡井理恵さん(大阪市出身)と吉村菜々子さん(宮城県亘理町出身)がカラムシの繊維を細く裂いてつなぐ糸作りに取り組んだ。冬まで糸作りにほとんどの時間を費やし、共通の課題として半幅帯1本を作る。

 岡井さんは「からむし織の魅力に触れると同時に、作業の難しさを改めて実感した」と振り返った。吉村さんは「昭和での生活にも慣れてきて、ズッキーニを収穫したときはうれしかった」と笑顔を見せた。

 28期生は岡井さんと吉村さん、高橋知子さん(広島県福山市出身)の3人。来年3月まで、からむし織の一連の工程を学ぶ。岡井さんと吉村さんは「共通の課題以外にも、好きな物が作れるように努力したい」と意欲を示した。