戦国時代の堀、土塁出土 本宮の中世城跡「大学館跡」発掘調査で

 
発掘調査で見つかった堀跡など

 本宮本宮字高木の中世の城跡とされる「大学館跡」で、16~17世紀に機能したとみられる堀跡などが見つかった。発掘調査をしたいわき市教育文化事業団によると、堀は戦国時代に外敵の侵入を防ぐために使われたとみられる。

 堀跡などは県道28号(本宮三春線)の改良工事で出土し、県から委託を受けた同事業団が昨年11月から調査している。事業団によると、堀のそばに土を盛り上げ、防壁のための土塁を造った跡も見つかった。また地層の様子から、複数回にわたり堀が造り直されていることも分かった。

 同事業団の担当者は「遺物や文献が少ないため、大学館跡がどの陣営に所属し、どういう目的でいつ築かれたかは分からない」とした上で「戦国時代に領主の配置換えや社会情勢により、堀も造り替えられたのではないか」と推測した。また「江戸時代には使われなくなり、畑などになったようだ」と話した。

 同事業団によると、堀跡などの一部はすでに埋め立てた。10月ごろから未調査部分の調査を進めるという。