90年代に「ドラレコ」自作、喜多方の星山さん 安全社会の礎に

 
当時のカメラや録画映像を見せる星山さん

 車の運転中の映像を記録し、事故の原因究明などに役立つドライブレコーダー。1990年代に「ドラレコ」を自作し、実用新案登録した男性が喜多方市にいる。

 同市の星山一八さん(72)は「開発した技術が事故の状況確認などに役に立っているのはうれしいこと」と語る。

 車での旅行が好きな星山さんは、80年代後半ごろから交通死亡事故多発のニュースをよく耳にするようになった。「自分が事故に遭った際、状況が分かるようにできないか」と「ドラレコ」開発に乗り出し、車内の前方と後方に小型カメラを設置、映像を録画できるようカーナビの下にビデオデッキ2台を搭載する仕組みを考えた。

 1人で何度も試行錯誤を繰り返し、構想から5年後の1999(平成11)年に完成させた。

 この技術を役に立ててほしいと、翌年に「カーナビゲーション機能を有した車両走行記録装置」で実用新案登録。現在、ドライブレコーダーは形を変え、安全な社会の形成に必要なものになっている。星山さんは「ドライブレコーダーという言葉が日常的になった。悲惨な事故が一つでも減るようにこれからも役に立ってほしい」と思いを口にする。