スケボー普及、マナー大事 五輪で脚光、街中パーク整備へ理解必要

 
スケートボードを楽しむパークの利用者=福島市十六沼スケートパーク

 東京五輪で日本勢が活躍し、脚光を浴びたスケートボード。県内でも福島市やいわき市などに競技を練習する「パーク」があり、競技人口拡大への期待が高まる。一方、パークは少なく、自治体には市街地での利用に騒音などの苦情も寄せられている。ストリート(街中)カルチャーといわれるスケートボードの普及には、競技への理解とマナーの徹底が欠かせない。

 「テレビで日本勢の活躍を見て、楽しそうだから始めた」。福島市の十六沼スケートパークでスケートボードを楽しむ40代の男性会社員は話す。

 堀米雄斗選手の金メダル獲得をきっかけに、福島市内のスケートボードショップでボードなどを衝動買い。休日には伊達市の自宅から車でパークに通っているという。「新しい趣味になった。いろいろな人と楽しみたい」

 福島市は2008(平成20)年、競技関係者の要望を受け、約2700万円かけて十六沼スケートパークを整備。土、日曜日を中心に利用があるという。いわき市も20年、21世紀の森公園内にパークを整備し、練習場所は増えつつある。

 しかし、十六沼スケートパークは市街地から離れており「利用するには遠くて不便」と福島市内で競技を楽しむ高校生は残念がる。福島市スケートボード協会の高橋昇平副会長は「スケートボードはストリートカルチャー。街中に自然に溶け込むことに意味がある」と指摘する。

 福島市ではJR福島駅から歩いて5分ほどの「街なか広場」でも午前8時~午後8時に利用できるが、時間を守らない人もいるという。市には「眠れない」「音が響く」といった苦情や「(広場の外で)通行人の間を擦り抜けるように滑っていて危ない」という声が寄せられている。

 街なか広場は現在、工事中で、工事後は利用を禁止することも考えているという。「新しい文化を応援したいが、ルールやマナーは守ってもらいたい」と市の担当者。高橋副会長は「街中に施設があれば、競技への理解も進むのではないか。そのためには、やる側がルールを守らないといけない」と訴える。