じょーもぴあで採取「宇宙ドングリ」帰還、福島の2小学校に届く

 
宇宙から帰還したドングリを植えた児童=月輪小

 一般財団法人ワンアース(茨城県龍ケ崎市)は27日、宇宙へ6月に打ち上げ、国際宇宙ステーションに滞在した後7月に無事地球に帰還した福島市のドングリを市に届けた。市内の月輪小で帰還したドングリを植える授業が行われ、参加した子どもたちはドングリを眺めながら宇宙に思いをはせた。

 月輪小で特別授業 児童代表、2粒植える

 東日本大震災からの復興と感謝の気持ちを伝える「東北復興宇宙ミッション」の一環として打ち上げた。月輪小は昨年10月、同市のじょーもぴあ宮畑でドングリを採取した。
 授業には6年生約20人が参加。代表して橋本悠君と川崎堅志君が、帰還した7粒のうち2粒を植えた。橋本君は「宇宙に行った貴重なドングリに触れられてうれしい。大きく育ってほしい」と笑顔で話した。

 授業ではこのほか、2006(平成18)年に同市を訪れ、ドングリをまいた元ケニア副環境相の故ワンガリ・マータイさんの娘ワンジラさんから寄せられたメッセージが紹介された。

 授業に先立ち、ワンアースの長谷川洋一代表理事と甚野源次郎顧問が市役所に木幡浩市長を訪ね、ドングリの帰還を報告した。木幡市長は「無事、帰還したことは喜ばしい。子どもたちの学習に生かしていきたい」と話した。

 飯坂小でもお披露目 フライト証明書も授与

 東北復興宇宙ミッションで国際宇宙ステーションに滞在したドングリ2粒が27日、福島市の飯坂小で行われた宇宙授業で、6年生に披露された。一般財団法人ワンアースの長谷川洋一代表理事がミッションの成功を報告、児童に「ドングリに変化はないが、夢やロマンが詰まっている」と語り掛けた。

 宇宙授業には6年生33人が臨んだ。「私たちは地球という星でつながっている。今度は世界に恩返しをする番」という宇宙飛行士野口聡一さんのビデオメッセージや、ケニア国立ナイロビ大文学学科長マスミ・オダリ・ハシモトさん(本県出身)のメッセージなども披露された。児童代表の斎藤洸輝(ひろき)君と佐藤瑠南(るな)さんがポットにドングリ1粒ずつを埋め、フライト証明書の授与も行われた。ドングリは大切に育てられ、今後植樹も検討するという。

 同校はアフリカ人女性としては史上初めてノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんの環境保護活動に賛同、さまざまな活動に取り組んでいる。マータイさんが2006(平成18)年に来日した際、当時の6年生がマータイさんとドングリをまき、育った苗木を同市のじょーもぴあ宮畑に植樹した。「もったいないの森」と命名した森から採取したドングリ7粒を米フロリダ州の米航空宇宙局(NASA)ケネディ宇宙センターから被災3県から集めた植物の種などと一緒にロケットで打ち上げ、宇宙ステーション滞在後、地球に帰還した。