只見線全線開通50周年 歴史に思いはせ、住民ら特別な時間過ごす

 
只見駅から新潟方面へ出発した列車を見送る町関係者

 福島、新潟両県を結ぶJR只見線は29日に全線開通50周年を迎えた。只見町のJR只見駅前では、節目を祝う記念式典やイベントが行われ、地域住民や鉄道ファンが特別な時間を過ごした。

 記念式典では、渡部勇夫町長や山下鎮男会津坂下駅長が「来年度に予定している全線再開通に向けて機運が高まった。式典などを通じてできたご縁を大切に沿線地域の活性化を進めたい」などと述べた。新潟県の内田幹夫魚沼市長をはじめ関係者らとくす玉を割り、奥会津地方の発展を願った。金子市夫県南会津振興局長らが祝辞を述べた。

 50周年を盛り上げるイベントも繰り広げ、駅前では只見線をモチーフにした顔出しパネルの撮影会や町の特産品の販売会が開かれた。50年前に行われた全線開通に伴う記念式典の様子を伝える福島民友の記事なども展示され、来場者が50年の歴史に思いをはせた。

 JR東日本は節目に合わせ、観光列車「海里(かいり)」を運行させたほか、線路点検などに使用するレールスターの乗車体験、記念入場券セットなどの発売を行い、会場は鉄道ファンでにぎわいを見せた。

 海里で只見町を訪れた新潟県の小沢章夫さん(73)は「只見の景色は素晴らしい。全線再開通したら只見線でゆっくり旅をしたい」と笑顔を見せた。