柏屋社長に本名創氏就任 善兵衛氏は会長に、体制刷新

 
社長に就任した抱負を語る創氏

 老舗菓子店柏屋(郡山市)の代表取締役社長、本名善兵衛氏(66)が代表権のある会長に就き、後任に長男で専務取締役の創(そう)氏(40)が就任した。8月30日付。創業170周年と善兵衛氏の社長就任35周年の節目に合わせ、体制を刷新した。

 善兵衛氏は4代目善兵衛氏(故人)の長男。東京農大短期大学栄養学科を卒業後、1978(昭和53)年に柏屋に入社、常務などを経て86年に社長に就いた。日本三大まんじゅうと称される「薄皮饅頭(まんじゅう)」に次ぐ人気商品「檸檬(れも)」を手掛けるなど、社業拡大に尽力した。

 創氏は東京農大国際食糧情報学部を中退後の2006年に入社し、企画部次長や商事課長を務め、14年1月から専務取締役。

お客さまの心の和み模索

 本名氏は1日、福島民友新聞社の取材に応じ、新型コロナウイルス感染症で社会が変化している現状を踏まえ「挑戦者の気持ちでいろいろなことに取り組みたい」と意気込みを語った。(聞き手・郡山総支社長 後藤吉宏)

 ―抱負を。
 「柏屋は創業170周年の長い歴史を持つ。おいしい菓子で心の和みを提供するモットーはそのままに、コロナ禍でさまざまな価値観が変わっているので、改めて挑戦者の気持ちで取り組んでいきたい」

 ―具体的にどんなことを考えているのか。
 「従来の店頭、通販、観光市場といった切り口以外に、どういった形でお客さまの心に和みを届けられるかを模索していく。柏屋の商品開発の力を発揮し、地元の産業と組み合わせるなどして飽きさせない工夫を重ねていく」

 ―新型コロナの影響は。
 「観光や出張など人の動きが制限され、売り上げは厳しい状況が続いている。改めて地元のお客さまと福島を盛り上げていきたい。今まで以上に地元の生産者や事業者との関係を強め、苦境を乗り越えられれば」