いわき出身・豊島、鉄壁の守備 東京パラ、車いすバスケ悲願へ

 
準決勝進出を決め、笑顔で撮影に応じる(左から)古沢、鳥海、豊島=有明アリーナ

 「一心」となって日本の歴史を塗り替えた。東京パラリンピック車いすバスケットボール男子は1日、初めて世界の4強に入り、主将の豊島英(あきら)(WOWOW、いわき市出身)は「メダル獲得へつなげられた」と声を弾ませた。

 5点リードで迎えた後半の第3クオーター(Q)から出場した。6戦目で初めての途中出場だったが、「自分の出番がくると常に思っていた」と集中は切らさなかった。相手が投入してきた3点シューターに対し、車いすを寄せる守備を徹底。このQを1桁失点でしのぎ、「守り勝つバスケ」で流れを手放さなかった。

 試合前の練習でハーフコートの守備を入念に確認したという日本。指揮官は豊島を投入した第3Qの守備を勝因の一つに挙げ、「ハーフコートで守り切れたことで流れに乗れた」とたたえた。

 豊島は9位に終わったリオデジャネイロ大会後に主将に就いた。東京大会でのメダル獲得へ向け、全員が気持ちを一つにするとの意味を込めて「一心」とのチームスローガンを筆で書いた。今ではミーティングのたびにこの言葉が飛び交うようになってきたと照れ笑いを浮かべるが、スローガンを体現するように「一人一人がリーダーシップを発揮している」と誇らしげだ。

 「勝って希望を与えようと頑張ってきた。自分たちのバスケで結果を出したい」と豊島。悲願達成はもう夢ではない。(折笠善昭)