長引くコロナ禍、ストレスに男女差 「心の健康度」悪化懸念

 

 新型コロナウイルス感染拡大後の労働者の「心の健康度」について実態調査を行う連合福島と福島医大は2日、福島市で調査結果の報告会を開いた。コロナ禍でのストレス要因として、男性は経済的不安や職場環境が多い一方、女性は生活における出費や物資確保、予防疲れを挙げるなど男女間で差が生まれた。

 連合福島に所属する労働者などを対象に昨年10月1日~11月23日にウェブ調査を実施。感染症によるストレスと影響の度合い、心の健康度などを問い、3464人から回答を得た。

 報告では、男女とも感染や日本経済への不安、社会交流・外出の減少がストレス要因になりやすい点が挙げられた。福島医大災害こころの医学講座の前田正治教授らは、長引く感染症への対応で県民の「心の健康度」の悪化が懸念されると強調。その上で、感染症対策として医療や経済対策と同時に心の健康の視点を取り入れることや、うつ病対策や自殺予防対策の強化、女性の視点を施策に取り入れることなどが必要とした。

 一方、調査では緊急時に男性は収入、女性は生活を気にしやすいことなどが示された。小林智之同大助教は男女平等が推進される中、「既存のジェンダーのステレオタイプ(固定観念)が如実に見て取れる結果となった」とした。連合福島の今野泰会長は「女性の視点での課題認識も重要。すくい上げて理解しながら運動を展開したい」とした。