絶滅危惧の昆虫撮影 会津若松の松下さん「自然保護関心を」

 
松下さんが撮影したコバネアオイトトンボ

 県野生動植物保護サポーターや県もりの案内人を務める会津若松市の松下俊彦さん(75)は、市内で絶滅が心配されるトンボやチョウを撮影している。「今年はいたが、来年は分からない」。松下さんは自然環境の保全に向けた意識向上を訴える。

 松下さんは小学校での出前授業や自然観察教育、各種団体向けの研修会などを通し、自然への興味関心を育み自然保護の考えを身に付けてもらおうと取り組んでいる。昆虫の生育環境が破壊されていないか確認するため、市内各地で昆虫を撮影している。

 今年は、県が絶滅の恐れがある種をまとめた「ふくしまレッドリスト」で絶滅危惧1類となっているマダラナニワトンボ、絶滅危惧2類のヒメシロチョウ、準絶滅危惧のコバネアオイトトンボを撮影した。乱獲防止などの観点からいずれも撮影場所は秘密にしているが、毎年、これらの昆虫が確認できるかどうか心配しながら観察を続けている。

 松下さんは「レッドリストは貴重な自然を示すデータで、(掲載された昆虫の発見は)市内には豊かな自然がある証し」と説明する。「生物多様性、自然環境の保全が急務であることを市民や行政に敏感に感じてほしい」と訴えている。