「期待、力に変えた」 佐々木が所属の東邦銀行チームメートら

 
福島市の東邦銀行本店で応援する行員ら

 東京パラリンピック第12日の4日、陸上女子400メートル(視覚障害T13)決勝では、佐々木真菜(24)=東邦銀行=が58秒05で7位に入賞した。

 佐々木が所属する東邦銀行の役職員や陸上競技部のチームメートらは同日、福島市の同行本店でレースを見守った。メガホンや名前入りのうちわを振り、力走する佐々木に古里・福島からエールを送った。

 佐々木と同じ部署で、陸上女子100メートル障害の紫村仁美(30)は、走り終えた佐々木が笑顔だったことに注目した。「期待やプレッシャーがあったと思う。それを力に変えることができたのでは」と後輩をたたえた。

 一方、佐々木の母貴子さん(54)は、福島市の自宅で家族と一緒に応援。大会期間中は電話で連絡を取り合い、緊張しながらも前向きに気持ちを高めようとする様子を感じていたという。

 「周りの方の支えがあったおかげで力を発揮できた」と、わが子が無事走り終えたことに安堵(あんど)の表情を浮かべた。佐々木は2日に24歳の誕生日を迎えたことから、帰ってきたら家族でお祝いする。母は、娘の大好物のミカンを用意して迎えるつもりだ。

 「弱音吐かず練習」川本監督ねぎらう

 佐々木を指導してきた東邦銀行陸上競技部の川本和久監督(63)は、福島民友の取材に「57秒台を出せると思っていた。持ち味の後半の伸びが見られなかったのはちょっと残念」とコメントを寄せた。

 川本監督によると、佐々木は今年に入ってから、コロナ禍や障害のクラス分け問題で練習に集中できない期間もあったという。その苦しさを乗り越え、決勝で見事な走りを見せた教え子に、「弱音を吐かず一生懸命に練習してきてくれた」とねぎらいの言葉を送った。