双葉で「野菜の試験栽培」公開 復興拠点、出荷制限解除目指す

 
野菜の苗を植える参加者=双葉町長塚地区

 双葉町は5日、町内の特定復興再生拠点区域(復興拠点)にある農地で始めた野菜の試験栽培を報道陣に公開した。秋に収穫し、放射性物質の検査を経て園芸品目の本年度中の出荷制限解除を目指す。

 町の帰還困難区域で野菜を試験栽培するのは初めて。試験栽培は羽鳥・長塚、中田、下長塚、三字の4地区、12カ所の農地計24アールで8月28日から実施。ホウレンソウ、コマツナ、キャベツ、ブロッコリー、カブを栽培する。11月上旬までに収穫する予定で、放射性物質検査で基準値を下回った場合、国に出荷制限の解除を申請。来年度からの営農再開を目標としている。

 長塚地区の農地2アールでは、地元農家でつくる下羽鳥・長塚地区農地保全管理組合が栽培しており、いわき市などの避難先から組合員8人が参加し、種と苗を植えた。同市から駆け付けた木幡治組合長(70)は「無事にすくすくと育ってくれればありがたい」と話した。