待ち伏せし襲撃か いわき殺人事件、複数犯の可能性

 

 いわき市小名浜の職業不詳、男性(56)が自宅近くで刺殺された事件で、男性は外出先から車で帰宅した直後に襲われたとみられることが6日、いわき東署捜査本部への取材で分かった。犯人は現場で待ち伏せしていた可能性もあり、捜査本部は詳しい経緯を調べている。

 捜査本部によると、現場の状況などから、男性は、車を路上に止めて降り、何者かとトラブルになって刺されたとみられる。その間は10分程度で、何人もが言い争う声が聞こえていたことから、複数人が犯行に関わった可能性もあるとみて捜査を進めている。

 事件直後、犯人は徒歩で逃走した。その後、車に乗り換えたことも視野に、捜査本部は周辺の防犯カメラの解析などを進める。

 男性の複数の知人によると、男性は暴力団関係者で、数年前には暴力団内部の争いでトラブルになっていたほか、最近は暴力団の脱退や加入を巡る話も出ていたという。捜査本部もこうした状況を把握しており、事件の引き金になったかなどを含めて慎重に調べている。

 また福島医大で行った司法解剖の結果、死因は失血死と分かった。遺体には腹部や胸部の刺し傷のほか、抵抗した際にできる防御創とみられる切り傷が頭部から足まで10カ所以上あった。遺体の状況から強い殺意があったとみられるが、凶器の発見には至っていない。

 事件を受け、市教委は公立小中学校に、児童生徒の登下校時は複数で行動するように呼び掛けた。いわき東署などは警戒活動を強化している。