猪苗代湖ボート事故から1年 亡くなった男児の遺族ら献花

 
猪苗代湖の中田浜で亡くなった瑛大君の冥福を祈る親族

 会津若松市の猪苗代湖で昨年9月、千葉県野田市の小学3年豊田瑛大(えいた)君=当時(8)=がプレジャーボートに巻き込まれて死亡した事故は、6日で発生から1年を迎えた。遺族らは同日、事故現場付近の同市・猪苗代湖中田浜で献花し、瑛大君の冥福を祈った。

 瑛大君の父親は「1年前に来なければよかったと思う。当時のことを思い出して、悲しさ、悔しさ、申し訳なさを強く思うようになった」と、いまだ癒えぬ悲しみに目を潤ませた。母親は「ただただ、瑛大に会いたい。一日でも早く、私たちの楽しかった日々を奪った人が分かれば」と声を震わせた。

 瑛大君の死亡診断書では、亡くなった時刻は午前11時ごろになっている。遺族らはその時刻に合わせ、湖水に向かって黙とうした。新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、参列者は最小限にとどめた。献花台には、瑛大君が常に持ち歩いていたトラの縫いぐるみや母親が瑛大君に向けて書いた手紙などが並べられた。

 母親は、瑛大君への手紙の中に「いつか会えるから、それまで少し待っていてね」と書いた。瑛大君のことを忘れない―。その思いから、事故から1年を機にブログを通じて生前の瑛大君の様子などを発信していくという。

 事故を巡っては、国の運輸安全委員会が事故原因を調査しているが、1年を経過してもいまだ解明されていない。県警は業務上過失致死傷の疑いがあるとみて捜査している。