「南三陸にカフェつくりたい」 東京出身女性、白河で修業の日々

 
白河市でカフェの運営などを学ぶ那須さん(右)

 東京都出身の那須彩乃さん(22)は白河市に移住し、同市やその周辺でカフェの運営や地域おこしの考え方などを学んでいる。「いつか宮城県南三陸町で若者と地域を結ぶカフェをつくりたい」。夢の実現に向け、努力を重ねている。

 那須さんは現在、高校生が多く集まる同市のコミュニティカフェ「エマノン」で接客やコーヒーの入れ方などを教わりながら、地域の若者と一緒に、地域の交流について考えを深めている。

 具体的には、同市の食材を多くの人に知ってもらう飲食イベント「白河カケル食堂」の開催や、西郷村川谷地区の名産品であるジャガイモの販路拡大を地元の小中学生と考える取り組みなどを進めてきた。

 南三陸町でのカフェ開設の夢を抱いたのは、大学の授業がきっかけだ。授業の一環で同町に1カ月間滞在し、地域の課題解決策を考えた。その際、高校生など若い世代が地域に関わる場をつくろうと、カフェを開いた。

  約1週間の開催期間で足を運んだ若者らは計60人ほど。ターゲットの高校生と話をするうちに「意外と高校生が地域の課題などに意見を持っていることが分かった。こういう空間を継続してつくりたい」と考えるようになった。

 その後、白河市に高校生の交流拠点となっているエマノンの存在を知り、同市への移住を決めた。ただ、1月から始めた白河での生活は1年限定にする考えで「この1年を有意義にして力を付けたい」と成長を誓う。

 これからも地域おこし活動とともに、人と人とをつなげる場所づくりを行っていきたいと意気込む那須さん。「地域と人をつなぐ新しいカフェを、いつか完成させたい」と夢を語った。