国際援助活動に向け志高く 二本松、JICA3次隊入所式

 
訓練開始に当たり宣誓する新田さん

 国際協力機構(JICA)は8日、二本松市の二本松青年海外協力隊訓練所で、開発途上国で国際援助活動を行う海外協力隊の本年度3次隊入所式を行い、候補生34人が45日間の集合型訓練に入った。

 3次隊はカンボジアやヨルダン、南アフリカなどアジア、中東、アフリカ圏の11カ国に派遣予定。

 8月24日から2週間、健康観察を兼ねてリモートでの事前訓練に取り組み、入所式に臨んだ。

 入所式は、新型コロナウイルスの感染防止のため来賓を招かず、関係者のみで実施。候補生が呼名された後、田中宏幸同訓練所長が「コロナ禍で訓練が1年以上延期されても熱い思いを持ち続けてくれたことに敬意を表す」と式辞。内堀雅雄知事の祝辞が朗読された。

 郡山市出身で、理学療法士としてマラウイに派遣予定の新田唯奈さん(28)が「互いに助け合い、活動に欠かせない知識を身に付け、全員が隊員の一歩を踏み出せるよう努める」と宣誓した。

 長野県の駒ケ根訓練所でも入所式が行われ、郡山市ゆかりの老松茂輝さん(24)=パラグアイ派遣予定、小学校教育=も訓練に入った。

 1年待った夢に意欲 新田さん

 代表で宣誓した新田唯奈さんは、勤務していた東京都内の病院を辞め、海外で人の役に立つという夢の実現を目指す。「派遣国の皆さんの希望に沿って活動できるよう、知識を身に付けたい」と意欲を示す。

 安積黎明高から国際医療福祉大に進んで理学療法士の資格を取得。大学時代に中国のリハビリセンターで研修し、国際的な活動に取り組みたいと思うようになった。

 その夢は東京の病院に勤めても薄れず、協力隊に応募することを決めた。1年前に合格したが、新型コロナの影響で派遣は延期に。それでも「年齢や健康面を考えると今しかない」と3月に病院を退職し、郡山市の福祉施設で働きながら、訓練開始を待った。

 入所式に臨んだ新田さんは「待ち望んでいただけにいよいよという感じ。派遣された時に、相手とコミュニケーションが取れるよう語学を重視して訓練を頑張りたい」と意欲を語った。