福島大・尾形准教授、糖質科学会奨励賞「インフル予防材料開発」

 
奨励賞を受賞した尾形准教授

 福島大食農学類の尾形慎准教授(41)は、本年度の日本応用糖質科学会奨励賞を受賞した。同大が8日発表した。同賞は、でんぷんなどの酵素科学や関連産業に関する研究で優れた業績を上げ、将来の発展が期待される研究者に贈られる。

 尾形准教授は約20年にわたり取り組んできた研究をまとめた「化学酵素融合法によるキチン糖類の合成・変換に関する研究」が高く評価され、同賞を受賞した。

 同研究では、エビやカニなどの甲殻類に含まれる「キチン糖類」を原料に、酵素を用いて糖同士をつなぎ合わせることによって、ヒトインフルエンザウイルスが体内の細胞に侵入することを防ぐ機能性に優れた材料などを開発することに成功した。キチン糖類以外でも、牛乳に含まれる糖「ラクトース」など安価で簡単に入手が可能な原料を使い、抗ウイルスなど40種類以上の機能性が認められる材料を開発した。

 尾形准教授は「新たな糖質を利用するなど技術向上を図りながら、研究を進めていきたい」と話した。