サクラの名木幹折れる 美里「米沢の千歳桜」と「神代桜」保護へ

 
幹の一部が折れた米沢の千歳桜。幹が当たり、看板も曲がった(上)、幹の一部が崩れ落ちた伊佐須美神社の神代桜(下)

 会津美里町で、サクラの名木の幹が一部折れる被害が相次いでいる。被害が確認されたのは、県指定天然記念物「米沢の千歳桜」と、伊佐須美神社にある「神代(かみよ)桜」。樹齢を重ね弱っていたところに、最近の豪雨が影響したとみられる。冬には積雪による被害も懸念され、関係者が保護策を講じる予定だ。

 千歳桜は樹齢約700年、高さ約14メートルのベニヒガンザクラで、8月26日に根元から幹が折れているのを地元の保存会メンバーが発見した。木を支えていた柱数本も倒れ、折れた幹が当たって案内看板も曲がった。

 4日には、県樹木医会や県、町の担当者らが現地で状態を確認した。今後、ひび割れた枝の養生や柱の整備などに取り組む。

 神代桜は、樹齢200~300年のエドヒガンザクラ。5日に近隣住民から「大きな音が聞こえた」と同神社に連絡があり、確認すると幹の一部が崩れ落ちていた。同神社によると、幹の中で育つ枝があり、大事には至っていないという。

 二つのサクラには、春になると多くの観光客が訪れる。町教委教育文化課の梶原圭介さんは「町の観光名所が続けて被害に遭ってしまい残念。これからも多くの方に長く楽しんでもらえるように、一刻も早く保護していきたい」と話した。