不明者手掛かり捜す 双葉署、震災から10年6カ月

 
捜索活動に当たる署員らを激励する児嶋本部長(右)=10日、浪江町

 東日本大震災から10年6カ月の節目を前に、双葉署は10日、浪江町棚塩地区の海岸で捜索を行い、震災による行方不明者の手掛かりを捜した。

 双葉署と県警災害対策課特別警ら隊のほか、浪江消防署の署員ら計23人が参加。署員らは流木や砂浜の砂をかき分け、行方不明者の遺留品などを捜したが、行方不明者の手掛かりなどの発見には至らなかった。

 この日は、8月30日に着任した児嶋洋平県警本部長が捜索現場を視察し、署員たちを激励した。このほか児嶋本部長は双葉町内を視察した後、浪江町の大平山霊園で震災犠牲者慰霊碑に献花した。

 児嶋本部長は被災地視察後、報道陣に「全力で行方不明者の発見に当たる警察官と地元の消防署員の姿を見て心打たれるものがあった。今後とも地域の絆を補完すべく犯罪抑止、交通安全対策などに取り組んでいきたい」と語った。

6署一斉から各署に

 県警は4月以降、震災の行方不明者捜索についてこれまで沿岸部の6署一斉に行っていたものを、各署の事情に応じて行うよう改めた。県警によると、この日の双葉署の捜索を含め、個別の捜索活動は計18回行われた。

 震災から10年が経過する中、天候や潮位などを考慮し、各署の事情に応じて活動することで、より効果的に捜索するのが狙い。4月以降は、行方不明者の手掛かりなどは発見されていない。今月は南相馬署と相馬署も行う予定で、県警災害対策課は「引き続き捜索を実施し、不明者発見に努めていきたい」としている。