福島県の2021年産コメ、概算金2~3割減 最大3200円下落

 

 全農県本部運営委員会は10日、県内各JAがコメ生産者に仮払いする「生産者概算金」の基準となる2021年産米の「JA概算金」を決めた。主要銘柄のJA概算金は1俵(60キロ)当たり20年産比2600~3200円の減額となり、新型コロナウイルスの感染拡大による業務用米の消費低迷などで2~3割程度下落した。

 JA概算金は【表】の通り。会津産コシヒカリを除く各銘柄で1万円を割った。20年産からの下げ幅は、主力のコシヒカリが2600円、ひとめぼれが3200円、外食などの業務筋から好評の天のつぶが3千円、里山のつぶが3100円となった。20年産米のJA概算金も前年産を60キロ当たり300~700円下回り6年ぶりの減額となったが、21年産では下げ幅が拡大した。

 全農県本部によると、人口減少などで国内の主食用米の需要量は毎年10万トン程度減っている。こうした中で新型コロナの影響が加わり、国内の民間在庫量(6月末時点)は前年同期比19万トン増の219万トンに上る。21年産米のJA概算金を巡っては全国で減額の傾向となっているが、本県は業務用米の割合が高く、全農県本部の担当者は「新型コロナにより中食・外食向けの販売が減っている影響を大きく受けている」としている。

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 JA概算金 暮らしや営農に必要な資金不足を避けるため、各JAが出荷時に生産者に支払う「生産者概算金」の基準。従来は全農県本部が産地銘柄ごとに県内一律で概算金を設定していたが、2015年産米以降、各JAがJA概算金から販売手数料を差し引くなどして生産者概算金を決める方式が導入されている。