耐火性2倍、セラミック層の燃焼減速 南会津の2社が特許出願

 
開発した耐火木製建築材を手にする(左から)渡辺代表社員、芳賀沼専務、石子社長、溝口弁理士

 木造建築関連事業を手掛ける南会津町の良品店と芳賀沼製作は、日進産業(東京)と共同で新たな耐火木製建築材を開発した。13日までに、関連する技術などの特許を出願し、今後出願する技術もあるという。両社は新技術を活用し、県産材を利用した木造建築の普及促進を目指すとしている。

 開発したのは、木材の裏面にセラミックの被覆層をつくり、木材が燃えるのを遅らせる技術。特殊な塗料を使用することで、燃焼実験では従来の2倍程度の耐火性能を確認できているという。

 木材が中規模、大規模な建築物に使用される場合、耐火性確保のためには石こうボードなどで表面を覆うなどの対応が必要で、一部の活用にとどまっているのが現状だ。新技術は市販の木材に活用でき、木質の表面を生かすことができることから、居住環境の向上につながるとしている。

 今後は今年から来春にかけて試験を行い、来年度中には販売を開始したい考え。建築コストもこれまでに比べて低価格に抑えることができるようになる見通しで、ハウスメーカーやゼネコン、不動産企業と連携して取り組むビジネスモデルを構築し、浜通りをはじめとする本県の森林資源の活用を図っていく。

 開発は、福島イノベーション・コースト構想推進機構の支援を受けて実施。福島市で13日、記者発表した良品店の渡辺洋一代表社員、芳賀沼製作の芳賀沼克彦専務は「木造建築物を木造として見せることができる技術。森林資源の有効活用につなげていきたい」と述べた。日進産業の石子達次郎社長、特許出願を支援した溝口国際特許事務所(福岡市)の溝口督生弁理士が同席した。