未来の教育へ 世界の知恵結集、福島の中学生 プロジェクト参加

 
「小さなアイデアも役立て、誰一人取り残さない、取り残されない社会の実現を目指したい」と話す七島さん

 中学生らが主体となり未来の教育を考えるプロジェクト「きょうそうさんかくたんけんねっと」が、今年からスタートした。国際的教育復興プログラム「OECD(経済協力開発機構)東北スクール」の流れをくむ事業で、世代を超えて教育課題などについて話し合う。プロジェクトに関わる組織「Future Lab(フューチャーラボ)」代表の七島海希さん(14)=福島市=は「誰一人取り残さない、取り残されない社会の実現を目指したい」と意気込みを語る。

 七島さんは小学生高学年の時、地域の活性化を考える「ふくしまにぎわいラボ」の創設に関わった。フューチャーラボは、そのメンバーが中心となって結成した団体で、七島さんもそのまま参加した。現在は、角川ドワンゴ学園N中等部ネットコースで、国語や数学などの基礎教育のほかプログラミングなどを学んでいる。

 プロジェクト名には「協奏」「参画」「探検」などのさまざまな思いが込められており、「未来の社会をつくっていく」というテーマの下、国内の複数の生徒主導の団体が関わっている。フューチャーラボが参加するきっかけになったのは、7月にオンラインで開かれたOECDの国際会議で行った教育に関する発表が高く評価されたことだった。

 国際会議では、七島さんがカザフスタンの高校生と共に、ウェブサイト上で教育に関する意見を集め、世界の企業や研究者につなぐ仕組みなどを発表した。感銘を受けたエストニアの研究者らが、具体的なシステム開発への協力を約束。現在は、実際の運用に向けて準備が進められている状況だ。

 七島さんは「さまざまな人とアイデアを共有し、教育現場が良くなる仕組みをつくりたい」と抱負を語る。世界の知恵を結集し、教育現場に生かす考えだ。