コロナ禍描いた似顔絵 身近な笑顔1500枚、福島の高野さん個展

 
作品を手に来場を呼び掛ける高野さん(右)とおおつき庵代表の大槻さん

 福島市松川町の高野幸八さん(61)は15日から、同市のおおつき庵で、似顔絵の個展「生き方の一コマ展」を開いている。コロナ禍のこの1年間に描いた笑顔が印象的な似顔絵約1500枚を展示し、来場者を楽しませている。

 一級建築士の高野さんは、かつて福島市内で設計事務所を営んでいた。職業柄、建物に目がいき、旅先などでスケッチや絵を描くことを楽しみにしていた。新型コロナウイルスが感染拡大する中、自宅で過ごす時間が増えたことから「苦手だった人物画に挑戦してみよう」と思い立った。

 実際に水彩で似顔絵を描き始めたのは昨年8月で、最初のモデルは妻の美由起さん(47)だった。美由起さんによると、その頃の腕前は「似ていない。怖い感じに描かれた」というレベルだったという。しかし、描き続ける中で上達し、今年4月までに約千枚を描いた。「身近な人の笑顔を描くと喜んでもらえる」と、今では生活の励みになっている。

 作品が千枚の大台に乗ったことから、「せっかくなら個展を開きたい」との思いが湧き上がった。4月に親交のあるおおつき庵代表の大槻一夫さん(81)に相談し、実現した。個展では、4月以降に描いた約500枚も併せて展示している。

 個展は入場無料で、26日まで。20、21の両日は休み。時間は午前11時~午後6時。高野さんが、来場した希望者の似顔絵を描くサービスも行っている。問い合わせはおおつき庵(電話024・567・6033)