福島大生がカーシェア事業 「車あれば」学生の声聞き、1台で開始

 
事業で使用する車のそばに立つ杉尾さん。「カーシェアリングを通じて地域を活性化させたい」と話す

 福島大共生システム理工学類の杉尾大地さん(20)は、福島市金谷川の福島大周辺に住む大学生を対象としたカーシェアリング事業を始める。福大生の生活の利便性の向上を図り、地域の活性化にもつなげたい考えだ。

 杉尾さんによると大学周辺のアパートなどには約800人の福大生が住んでいる。近くにはJR金谷川駅があるが、スーパーなどの店舗がなかった。杉尾さんが福大生にアンケートを行ったところ、「免許はあるが車は持っておらず、(買い物などで)車を使いたい」との回答が半数を占めた。カーシェアリングが事業として成り立つと考え、近くのレンタカー会社「コン・クレアーレ」に協力を依頼。同社の車1台を使い、自分は同社の契約社員となって事業を進めることにした。

 同駅近くの駐車場に車を1台置き、会員登録した学生が乗りたい時に乗る仕組み。複数の会員プランがあり、月額料金のない無料会員なら15分150円で利用可能。ジゴワッツ(東京)が提供するアプリ「バーチャルキー」で乗れるため、利用するのにスタッフと会う必要がない。まだ会員はおらず、現在募集している。

 将来的には利用状況をデータ化し、大学生向けの事業展開を考える飲食店などにデータを提供することで、大学周辺に店舗を誘致したいと考えている。

 杉尾さんは横浜市出身。文理の隔たりが少ない福島大に魅力を感じて進学したが、福島という地域の可能性にも興味を持った。「震災と原発事故でダメージを受けた福島だが、それだけにこれからの伸びしろも大きい」。卒業後も、福島を拠点に事業を展開していきたいと考えている。「金谷川を活性化させ、そのノウハウを他の地域にも生かしていきたい」

 事業への問い合わせは杉尾さん(電話050・6860・8645)へ。