車いすバスケ・豊島「故郷にメダル」実現 パリ大会前に引退へ

 
銀メダルの獲得を報告した豊島=いわき市役所

 東京パラリンピック車いすバスケットボールの男子日本代表の主将として初の銀メダルを獲得した豊島英(あきら)(32)=WOWOW、いわき市出身=は17日、同市役所に清水敏男市長を表敬訪問し「いわき市や福島県、東北にメダルを届けたいという思いで戦った結果が形として現れて良かった」と報告した。3年後のパリ・パラリンピックを前に、時期を見て競技を引退する考えも語った。

 日本代表は予選リーグを4勝1敗で勝ち上がり、決勝トーナメントで豪州、英国と、強豪を次々と撃破。決勝で米国に敗れたが、前回王者に肉薄する堂々の戦いを見せ、悲願のメダルを獲得した。豊島は引退の意向を語った上で「パラスポーツには関わりを続け、後輩たちに自分の持つ力をつなぎたい」と話した。清水市長は「子どもたちに技術や経験を伝えていってほしい」と期待を込めた。

「応援が力になった」

 ―大会を振り返って。
 「チームとして目標に掲げたメダル獲得を達成できたことに何よりも満足している。大会延期やコロナ禍で先が見えない時期もあったが、いわき市民や県民、全国から応援のメッセージが届き力になった。大会を通じて障害者スポーツへの関心も高まったと思う。みんなでつかんだメダルだ」

 ―銀メダル獲得の要因は。
 「楽な試合はなかったが、自分たちの目指すバスケを遂行できた。初のベスト4入りで勢いを増した。各選手が力を尽くしてくれて主将としての苦労は感じなかった。何より大会中にチームとして成長を続けた結果がメダルにつながった」

 ―県民への思いと今後の活動について。
 「本当に多くの人に支えてもらったが、感謝をメダルという形で表現できて良かった。今大会を競技の区切りとすることを決めていたので、締めくくりとして満足できた。今後は地元の子どもたちと触れ合う機会を設けていきたい」