田村のエゴマ油、生臭さ少なく 福島大・吉永准教授が研究成果

 
田村市のエゴマ油を手に「生臭さが少なく、品質が高い」と分析結果を話す吉永准教授

 福島大食農学類の吉永和明准教授(37)=油化学=は、田村市の特産品のエゴマ油は劣化臭(生臭さ)が少ないとする研究成果をまとめた。さまざまな油を研究してきた吉永准教授は「これまで食べたことがないほど品質が高い。品質管理の面での努力が大きい」と指摘している。

 エゴマ油は血中の中性脂肪を下げ、高血圧予防の作用があるとされる「アルファ―リノレン酸」を多く含み、サラダなどにかけて食べる。市販されている一般のエゴマ油は、エゴマから搾った原油からにおいを取り除く工程を経て精製油として販売されている。この過程でエゴマ特有の良い香りも失われてしまうため原油のまま販売している製品も多いが、通常の原油は劣化により生臭さが生じる。

 吉永准教授は田村市エゴマ振興協議会から成分分析の依頼を受け、7~8月にエゴマ油のにおいの分析を行った。同協議会が販売する原油のエゴマ油は他社が販売する原油と比べて生臭さが少なく、精製油と同じレベルだった。田村市では収穫したエゴマを冷蔵保存しており、このことが生臭さが少ない理由だと考えられるという。

 田村市の担当者は「口コミで田村市のエゴマ油は生臭くなくて食べやすいと以前から言われていて、今回、それが裏付けられた。販売会などでアピールしていきたい」としている。