奨励賞に「混雑状況見える化システム」 会津産IT技術認定

 
混雑状況を自動で把握し、専用サイトで確認できるシステムを開発した久田さん(右)

 会津若松市は本年度の会津産IT技術認定で、奨励賞に会津コンピュータサイエンス研究所の「ComiAI―混雑状況見える化システム」を選んだ。

 同システムは、天井に設置された複眼のカメラが人の出入りを把握、その場所にいる人数を自動で数える。数えた結果は専用のウェブサイトで確認できる。

 温泉旅館や博物館、スーパーなどの新型コロナウイルス対策に役立ててもらおうと開発した。施設内に専用サイトにつながるQRコードを張り出すことで、利用者がカメラ設置場所の混雑状況を事前に確認することもできる。

 研究所の久田雅之所長は「新型コロナの影響に苦しむ施設の役に立ちたいと考えて開発した。安全、安心な利用につながればうれしい」と話している。

 研究所は昨年、3Dカメラの映像を基にその場にいる人数や、人と人との距離を人工知能(AI)が自動で把握するシステムを開発し、同認定の大賞を受賞している。

 久田所長によると、昨年のシステムは人と人との距離を把握するのに優れているものの、カメラから見て人が重なっていると人数を正確に数えられないことがあった。このため、天井にカメラを取り付ける仕組みを考案したという。久田所長は「二つのシステムそれぞれに利点がある。目的に応じて使い分けてほしい」と話している。

 表彰式は10月1日、同市の会津大で行われる。