子どもたちに心休まる食事を いわきに「あえる食堂」オープン

 
「食事を通して寄り添いたい」と語る恵子さん(右)と秀樹さん

 いわき市のJR湯本駅前に、子どもたちに食事を提供する「あえる食堂」がオープンした。子育て支援などを行う同市の任意団体「はまどおり大学」の取り組みで、同団体の田子恵子さん(45)と秀樹さん(46)夫婦が営む「cafe AND(カフェアンド)」を活用し、支え合いの輪を広げていく。

 恵子さんは「はまどおり大学」の勉強会を通じ、厳しい環境に置かれている子どもたちの存在を知った。洗濯がされていない服を着て過ごす幼稚園児、友達と遊んだり勉強の時間を削って介護や家事をする小中学生。「自分たちに何かできることはないか」と考え、子ども食堂の開設を決めた。

 「学校や家庭では話せないこともあるだろう。第三者の立場だからこそ、気兼ねなく話せる空間をつくりたい」。その思いから食堂の名前は、友達に"会える"と料理を"和(あ)える"を掛けた「あえる食堂」にした。

 カフェアンドは駅前の湯本ビル1階にある。子どもへの無料の食事提供は7月から始めており、恵子さんは新型コロナウイルスの感染拡大による子育て世代の経済的な困窮を心配する。

 「心の余裕がなくてイライラしやすく『助けてください』とうまく頼れないケースがある」と語る。だからこそ時には「あえる食堂」で温かい食事を取り、心を休ませてほしいと願う。「一人一人が置かれている現状は違うけど、愚痴を言うだけでも、何か助けにつながることが生まれるかもしれない」と呼び掛けている。

 営業時間は午前10時~午後5時で、不定休。子どもは無料、大人は1000円。問い合わせは放デイU・AND舎(電話0246・43・0373)へ。