福島の逸品届けたい 本県転入女性、セレクトショップオープンへ

 
開店を間近に控えた店内で思いを語る藤本さん(右)ら

 県外出身の女性の視点を生かした"福島の逸品"を集めたセレクトショップ「ent(エント)」が21日、福島市大町の文化通りにオープンする。運営を担うのは夫の「転勤」で本県へ「転入」してきた女性たちでつくる一般社団法人「tenten(テンテン)」。代表理事の藤本菜月さん(41)=福島市在住=は「福島の新しいギフトショップがコンセプト」と本県の魅力発信に意気込んでいる。

 藤本さんは約15年前、夫の転職を機に東京から本県に移住。当初は友人もおらず孤立を感じていたが、地域住民との交流を機に社会とつながる喜びを再認識した。一方で、同じような境遇で本県に転入した女性が同様の悩みを抱えていることにも気付いた。そこで、仲間や地域とつながるための団体を設立し、交流イベントや地域資源を生かした仕事、暮らしの情報発信に取り組んできた。

 インターネットやイベントで本県の魅力的な地域資源を紹介してきたが、さらに活動の輪を広げようと店を構えることにした。「県産品の振興という狙いもあるが、実は交流拠点の目的も大きい」と藤本さん。転入した女性と地域がつながる懸け橋となり、福島をもっと好きになってもらう考えだ。「福島で地域や社会とつながり、生き生きと生活する女性が増えれば、福島はもっと元気になる」と期待を込める。

 愛らしい会津本郷焼のアクセサリー、温かみある会津木綿のネクタイ、味にこだわったドライフルーツ―。店内は福島の素材をふんだんに使った雑貨や食品が並ぶ。どれも運営スタッフが現地に足を運び、作り手の思いに共感したえりすぐりの品々。藤本さんは「福島を知るエントランス(入り口)のような店にしたい」と思いを語る。

 営業時間は午前10時~午後4時30分。毎週月曜と第1、3日曜は定休。